[読書] ITビジネスの原理

さすが話題(だった)の本。

とても読みやすく、かつタメになった。

ITビジネスの原理 ITビジネスの原理
尾原 和啓

NHK出版 2014-01-28
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Googleを辞めて、なぜ楽天へ?

マッキンゼーなど11職を渡り歩いた男が今、選んだのは日本の老舗IT企業だった――。
ネット登場から20年。普及期を終えたITは、もはや印刷や農業などあらゆるビジネスを書き換える成功原理である。
数々のIT企業にいたからこそ知り得た、ITビジネスの原理をこの一冊で圧縮体験する。

ITビジネスの原理、というタイトルだが、中身は著者の尾原さんが数々の会社を渡りつつ体験してきたこと、もしくは人から聞いて知ったIT業界で起こってきた様々な革命的な出来事を幅広くまとめた書籍という印象。

扱われているテーマはどれも身近な事柄(例えばインターネット・スマートフォン・SNS・twitter・LINE)ばかりだけど、それが世の中に広まり(あるいは広めて)ビジネスとして扱われるようになった背景など今まで知り得なかった情報がちょうど良いボリュームでコンパクトにまとめられていて、実に興味深く読むことが出来た。

ITビジネスに関わる人はもちろん、今まではあまり関わりがなかったけど知りたい人も、就活中の学生も楽しく読むことができそう。

自分もIT業界で働く人間なわけで、こういう時代の流れに敏感になって、もっと楽しい仕事をしていきたい。

著者の尾原さんと色んなジャンルの先端を走る方々との10分間の対談チャネル。これも見てみたい。

[読書] 本棚に眠っていた業務システムのための上流工程入門を読んだ

いつの頃からか本棚の奥に眠っていた本書を読んだ。

業務システムのための上流工程入門―要件定義から分析・設計まで 業務システムのための上流工程入門―要件定義から分析・設計まで
渡辺 幸三日本実業出版社 2003-10-16
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要件定義、基本設計、現状分析からなる上流工程の3局面、とくに重要な「基本設計」については実用的なモデリングパターンや避けるべきアンチパターンまでを豊富な用例とともにじっくり解説。

 

いざ読み出してみたら、なんでこんなにも面白い本を積ん読状態にしてしまったのかと後悔するほど読みやすかった。

著者の渡辺幸三さんは上流工程、特にモデリングのスペシャリストとして活躍されているようで、この分野でいくつも書籍を執筆されているようだ。

この本を読んで、上流工程、そしてモデリングに今まで以上に興味がわいてきた。

久しぶりに、指名買いしたくなる人と出会えた予感。

 

次はこれを読もうかな。

業務別データベース設計のためのデータモデリング入門 業務別データベース設計のためのデータモデリング入門
渡辺 幸三日本実業出版社 2001-07-01
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[読書] ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦 「4+1の力」で価値を生み出す知と実践

少し時間ができたので、長く積ん読してあったこちらの本を読んでみた。

ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦 「4+1の力」で価値を生み出す知と実践 ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦 「4+1の力」で価値を生み出す知と実践
大元 隆志
翔泳社 2013-07-20
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Amazon紹介文
ソー シャルメディア、モバイル、クラウド、ビッグデータ(アナリティクス)、モノのインターネット……今、これら新しいIT技術が世の中を大きく変えようとし ています。しかし、メディアなどで紹介されている事例の多くは、アマゾン、アップル、グーグル、フェイスブックなどの米国企業やスタートアップの事例のも ので、日本の組織文化や既存のビジネスモデルの問題により日本企業での活用は出遅れています。これらの技術に対応するより、こうした新しい技術の存在は認 めつつも自社で推進できない/採用されない大企業が多いのが日本の実情でした。

そんな日本の大企業の中にも、この大きな変化に対応しよう とする企業が登場しつつあります。それらの企業がいかにして「組織の壁」を超えることができたのか? いかにして「4+1の力」(ソーシャル・モバイル・クラウド・ビッグデータ+モノのインターネット)でイノベーティブな価値やサービスを生み出すことがで きたのか?

本書では、トヨタ自動車、ソフトバンク、日本テレビ、凸版印刷、良品計画、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)、 Yahoo!といった業界を代表する日本企業の具体的な取り組みや事例をもとに「変化に対応する方法」を探り、「新たな価値」を生み出すために必要な組織 のあり方について実践的に解説します。

今、成功をおさめている企業に必要な力をソーシャル・モバイル・クラウド・ビックデータ・そしてモノのインターネットという「4+1の力」として定義し、特に日本企業の取り組みにフォーカスして紹介している本。

トレンドワードの解説もありつつ、各社の現在進行系の「挑戦」が解説されていて、とても興味深く、参考になった。

本の終盤に、これからの時代に成功するために「新たな価値」を生み出す組織に求められるリーダーの条件として、以下の5つが定義されていて印象に残ったのでメモ(若干、表現は変えた部分あり)。

  • 最新のITや世の中の情勢などに対する「幅広い知識」を持っている
  • 幅広い知識に振り回されず、自社にとって価値ある知識を抽出する「目利き力」
  • 他社を巻き込むことのできる「オープンマインド」
  • 価値観の多様性を理解し、メンバー間の信頼を築く「コミュニケーション能力」
  • 確信を成功へと導く「推進力」

[読書] なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?

刺激的なタイトルを付けておいて、実はその内容についてはあまり書かれていない本というのが一時期流行りましたね(今もかな?)

この本もまぁそのような体裁をとっているようで、肝心の「なぜマッキンゼーの人は年棒一億円でも辞めるのか」については触れられていないわけですが、一青年の成長物語という読み物としては単純に楽しめました。

お正月にのんびり読むのにはちょうどいい本。

なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか? なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?
田中 裕輔
東洋経済新報社 2012-06-15
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完全な成果主義だとばかり思っていたマッキンゼーの各コンサルタントに売上や利益目標が設定されていないというのは意外だった。

メモ

  • 目標は売上ではなくインパクト
  • クエスチョンではなくイシューを解け
  • UP OR OUT
  • フィードバックは批判するためではなく成長を加速させるためのもの