[読書] ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦 「4+1の力」で価値を生み出す知と実践

少し時間ができたので、長く積ん読してあったこちらの本を読んでみた。

ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦 「4+1の力」で価値を生み出す知と実践 ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦 「4+1の力」で価値を生み出す知と実践
大元 隆志
翔泳社 2013-07-20
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Amazon紹介文
ソー シャルメディア、モバイル、クラウド、ビッグデータ(アナリティクス)、モノのインターネット……今、これら新しいIT技術が世の中を大きく変えようとし ています。しかし、メディアなどで紹介されている事例の多くは、アマゾン、アップル、グーグル、フェイスブックなどの米国企業やスタートアップの事例のも ので、日本の組織文化や既存のビジネスモデルの問題により日本企業での活用は出遅れています。これらの技術に対応するより、こうした新しい技術の存在は認 めつつも自社で推進できない/採用されない大企業が多いのが日本の実情でした。

そんな日本の大企業の中にも、この大きな変化に対応しよう とする企業が登場しつつあります。それらの企業がいかにして「組織の壁」を超えることができたのか? いかにして「4+1の力」(ソーシャル・モバイル・クラウド・ビッグデータ+モノのインターネット)でイノベーティブな価値やサービスを生み出すことがで きたのか?

本書では、トヨタ自動車、ソフトバンク、日本テレビ、凸版印刷、良品計画、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)、 Yahoo!といった業界を代表する日本企業の具体的な取り組みや事例をもとに「変化に対応する方法」を探り、「新たな価値」を生み出すために必要な組織 のあり方について実践的に解説します。

今、成功をおさめている企業に必要な力をソーシャル・モバイル・クラウド・ビックデータ・そしてモノのインターネットという「4+1の力」として定義し、特に日本企業の取り組みにフォーカスして紹介している本。

トレンドワードの解説もありつつ、各社の現在進行系の「挑戦」が解説されていて、とても興味深く、参考になった。

本の終盤に、これからの時代に成功するために「新たな価値」を生み出す組織に求められるリーダーの条件として、以下の5つが定義されていて印象に残ったのでメモ(若干、表現は変えた部分あり)。

  • 最新のITや世の中の情勢などに対する「幅広い知識」を持っている
  • 幅広い知識に振り回されず、自社にとって価値ある知識を抽出する「目利き力」
  • 他社を巻き込むことのできる「オープンマインド」
  • 価値観の多様性を理解し、メンバー間の信頼を築く「コミュニケーション能力」
  • 確信を成功へと導く「推進力」

[読書] なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?

刺激的なタイトルを付けておいて、実はその内容についてはあまり書かれていない本というのが一時期流行りましたね(今もかな?)

この本もまぁそのような体裁をとっているようで、肝心の「なぜマッキンゼーの人は年棒一億円でも辞めるのか」については触れられていないわけですが、一青年の成長物語という読み物としては単純に楽しめました。

お正月にのんびり読むのにはちょうどいい本。

なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか? なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?
田中 裕輔
東洋経済新報社 2012-06-15
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完全な成果主義だとばかり思っていたマッキンゼーの各コンサルタントに売上や利益目標が設定されていないというのは意外だった。

メモ

  • 目標は売上ではなくインパクト
  • クエスチョンではなくイシューを解け
  • UP OR OUT
  • フィードバックは批判するためではなく成長を加速させるためのもの

[読書] きみたちはどう迷うか ~これからキャリアを築くために必要なこと~

酒井穣さんの9月に出たばかりの新刊を読んだ。

きみたちはどう迷うか ~これからキャリアを築くために必要なこと~ きみたちはどう迷うか ~これからキャリアを築くために必要なこと~
酒井 穣

大和書房 2012-08-23
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仕事人生は“選択の連続”でつくられる。

「人生で成功したい」「進路に悩んでいる」「上司がわかってくれない」「転職しようかな」「もっとビジネスを学びたい」「育成する立場になった」手持ちのカードに正解はあるのか?ある若者がマネージャーになるまでの物語。

「BOOK」データベースより

ある若者「A君」の人生における相談(就職・転職・起業・結婚など)を、先輩である「私」が(時折、一緒に悩みながら)アドバイスをしていく物語を通じて、人生で直面する様々な「選択の場面」にどうアプローチしていけばいいかのヒントを与えてくれる本。

実は、あまり内容は知らずに、酒井さんが面白そうなタイトルの本を出してるなーくらいの感覚で購入したのだが、ストーリー仕立てになっていて、とても読みやすく、かつ、色々と考えさせられる内容だった。

心に残ったところをメモ。

  • 仕事はモチベーションではなく、エネルギーと集中力でやりきる!
  • コミットすることで集中力は高まる
  • 仕事人生は”選択の連続”でつくられる
  • 「手持ちのカード」を時間に選ばせない
    • ココだって自分の可能性を限定して、そこにフォーカスすることで、その向こうに別の可能性が見えてくる
  • 知識がないと驚けない
    • 驚くというのは、とても難しいこと
    • 驚くためには、そもそも何が普通なのかを知らないといけない 
  • 「子どもは未成熟な大人」ではなく、「大人とは萎縮した子どもである」

悩みに直面した時に、振り返って読み直してみたい一冊。

[読書]100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著

GWに読みたい本でも探そうとしていた時に、ちょうど良い本を発見。

100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著 君のために選んだ1冊 100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著 君のために選んだ1冊
デブサミ運営事務局

翔泳社 2012-02-22
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ソフトウェア開発に関わるいわゆるIT業界の100人のプロが、贈る相手を具体的に想定した上で、ぜひ読んで欲しい!という本を紹介するエッセイ集。

本の紹介はもちろんのこと、様々な分野でのプロフェッショナルな方々が、どんな理由でその本を選んだのか自体が興味深くて、仕事への想いみたいなものも垣間見ることが出来、とても楽しく読むことが出来た。
 
読み終わった後は、次に読みたい本を示すページに貼った付箋がいっぱいに。

ちなみに、紹介されている約100冊(重複がある)の中で、自分が既に持っている・読んだことがあったのは、たったの5冊。

読むべき本を、読んでないってことだなー。

とりあえず、何冊か購入してステキなGWを過ごそう。