[読書] きみたちはどう迷うか ~これからキャリアを築くために必要なこと~

酒井穣さんの9月に出たばかりの新刊を読んだ。

きみたちはどう迷うか ~これからキャリアを築くために必要なこと~ きみたちはどう迷うか ~これからキャリアを築くために必要なこと~
酒井 穣

大和書房 2012-08-23
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仕事人生は“選択の連続”でつくられる。

「人生で成功したい」「進路に悩んでいる」「上司がわかってくれない」「転職しようかな」「もっとビジネスを学びたい」「育成する立場になった」手持ちのカードに正解はあるのか?ある若者がマネージャーになるまでの物語。

「BOOK」データベースより

ある若者「A君」の人生における相談(就職・転職・起業・結婚など)を、先輩である「私」が(時折、一緒に悩みながら)アドバイスをしていく物語を通じて、人生で直面する様々な「選択の場面」にどうアプローチしていけばいいかのヒントを与えてくれる本。

実は、あまり内容は知らずに、酒井さんが面白そうなタイトルの本を出してるなーくらいの感覚で購入したのだが、ストーリー仕立てになっていて、とても読みやすく、かつ、色々と考えさせられる内容だった。

心に残ったところをメモ。

  • 仕事はモチベーションではなく、エネルギーと集中力でやりきる!
  • コミットすることで集中力は高まる
  • 仕事人生は”選択の連続”でつくられる
  • 「手持ちのカード」を時間に選ばせない
    • ココだって自分の可能性を限定して、そこにフォーカスすることで、その向こうに別の可能性が見えてくる
  • 知識がないと驚けない
    • 驚くというのは、とても難しいこと
    • 驚くためには、そもそも何が普通なのかを知らないといけない 
  • 「子どもは未成熟な大人」ではなく、「大人とは萎縮した子どもである」

悩みに直面した時に、振り返って読み直してみたい一冊。

[用語] ITILについて調べてみた。

ITIL(IT Infrastructure Library)とは、

イギリス政府が策定した、コンピュータシステムの運用・管理業務に関する体系的なガイドライン。数冊の書籍の形でまとめられており、同政府機関のOGC(Office of Government Commerce)などから入手できる。

1980年代、同政府はITへの投資に対して期待した効果が得られなかったことから、プロジェクトチームを結成してIT活用の先進事例を調査し、模範的な事例(ベス トプラクティス)を収集、「ITを活用して業務の遂行を援助する」方法論として体系化した。これがITILで ある。

ITILでは、コンピュータシステムとその運用管理を、業務の遂行を手助けする 「ITサービス」ととらえ、サービスを要求に応じて適切に提供すること、高い投資対効果で継続的に改善し ていくことを目指している。
http://e-words.jp/w/ITIL.html

ITIL導入のメリットとは、

  • IT運用をシステム化することで、日常の運用業務の効率化が期待できる。
  • サービスレベルというモノサシで可視化することにより、運用業務を定量的に評価できるようになる。
  • その結果、人的資源の割り振りや中・長期のIT投資計画の策定がしやすくなる。

運用に閉じた話ではなく、ビジネスにITをどう活かすか?という視点が重視されている。

ITIL資格とは、

以下の3つがある。

  • ファンデーション
    • もっとも一般的な資格で、ITILに関する基本的な知識を問う。
    • 試験内容は40問の4択式で、6割の正解率で合格となる。
    • 上位資格の受験にあたっては、この資格の認定が必須。
  • プラクティショナ
    • 専門資格であり、ITILの11のフレームワークや、セキュリティ管理を対象としたもの。
    • 試験範囲はファンデーションと同様だが、試験時間は倍の2時間。
  • マネージャ
    • 最上位資格であり、サービスサポート、サービスデリバリに関する論述試験(各 3時間)に加え、上記の2資格の保有と教育機関が実施している「マネージャ認定」対象コースの受講(10日間)が必要となる。
    • ITILの専門的な知識を保持し、導入をマネジメントする能力があることを保証する資格。 

ITに関わるものとして、ファンデーションくらいは獲ってみるかな。

参考
http://www.atmarkit.co.jp/im/cop/special/fivemin/itil/05.html 
http://www.eusea2006.org/itil/examination.htm

ITIL V3実装の要点 ~一問一答でよくわかる ITIL V3実装の要点 ~一問一答でよくわかる
久納 信之

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[OS] ハイパー・スレッディング環境下でのCPU使用率の計算方法

ハイパー・スレッディングとは、

Intel社が2001年8月に発表した、マイクロプロセッサの高速化技術。
プロセッサ内のレジスタやパイプライン回路の空き時間を有効利用して、1つのプロセッサをあたかも2つのプロセッサであるかのように見せかける技術。

1つのスレッドが処理を進めている間には、レジスタやパイプラインなどに必ず空き時間が生じる。従来はこうした空き時間は無駄になっていたが、これらのリソースを集めて1つのプロセッサに見せかけることにより、もう1つ別のスレッドの処理を進めるのがHyper-Threadingである。

ハイパースレッディングとは【Hyper-Threading】 – 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

仮想的に2つのプロセッサが存在することになるので、大量の並列処理などで効果が発揮されるはず。

同じプロセッサ要素(演算器など)を同時に利用できないという制約があるようだが、少なくともハイパー・スレッディングを使用していない場合に比べて120%~200%の性能は期待できると考えて良さそう。

実際に性能検証をされているサイト。
オラクル R&D センター ハイパースレッドはORACLEでどの程度有効なのか

参考になります。

なお、ハイパー・スレッディングを利用した環境では、DB初期化パラメータCPU_COUNTの値は物理プロセッサ数×2で表示されてました。

ちなみに、CPUの数に依存するライセンス数に関しては、ハイパー・スレッディングの有無に関わらず、物理プロセッサ単位で計算するのが通例のようです。
ハイパー・スレッディングCPUのマシンでは「ライセンスは物理プロセッサ単位でカウント」とMSが発表:ITpro

 

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[用語] GPL

The GNU General Public License

FSFの理念に基づいて明文化されたソフトウェアライセンス体系。主にGNUプロジェクトで開発されたソフトウェアや、その派生物などに適用されている。ソースコードの公開を原則とし、使用者に対してソースコードを含めた再配布や改変の自由を認めている。また、再配布や改変の自由を妨げる行為を禁じている。

IT用語辞典 e-Words