[読書] システムインテグレーション崩壊

システムインテグレーション崩壊 ~これからSierはどう生き残ればいいか?

なんとも挑戦的なタイトルで、煽り満載かなと思ったのですが、中身は至って誠実。

 

Sierの仕事と役割、ユーザ企業との関わり、ビジネスモデルについてをあらためて整理した上で、クラウド時代で否応なく変化を求められている現状、そしてどうすればSier企業が生き残っていけるかのヒントまでを丁寧に解説してくれています。

 

テーマはSI崩壊ですが、著者のITビジネスに関する愛が溢れているように感じて、すっかりファンになってしまいました。

 

良本です。

 

目次

(目次)
第1章 システムインテグレーションが崩壊へ向かう3つの理由
SIビジネスに内在する「構造的不幸」
開発リスクは増大し,案件規模は縮小する
既存の収益モデルを脅かす新しい技術や市場
コラム コモディティ化

第2章 ビジネスの変革を妨げる壁
SI事業者に内在する3つの壁
ユーザー企業に内在する3つの壁

第3章 資産ビジネスからサービスビジネスへ
サービスビジネスへのシフトが期待される理由
自社の付加価値をサービスとして提供するには
サービスを直販する
よそ様のサービスを売るだけでは儲かりません ~株式会社グルージェントの事例
「SIビジネス」を2つに分けて考える
新しい3つの収益モデル
クラウドやOSSの普及で,サービスビジネスへのシフトは容易になる
コラム サービスビジネスでは「個人力で売る」方法が通用しなくなる

第4章 クラウドを活用する
「自家発電モデル」から「発電所モデル」へ
なぜTCOを削減できるのか
基幹業務でも使われるようになりつつある
日米のビジネス環境の違いから読みとく「クラウド導入の壁」
「効率化・コスト削減への期待」は受け入れられない
クラウドで変わるITの常識にうまく対処して,その価値を引き出す
3つのクラウドビジネスモデル
受託開発が嫌いなんです ~某中堅ITベンダーの事例

第5章 オープンソースソフトウエアを活用する
伸びないIT市場の中で突出した成長が見込まれる分野
なぜ,OSSが支持を集めているのか
OSSを利用するメリットとは
Consume(消費)からContribute(貢献)へ

第6章 グローバル化に対応する
海外展開にはガバナンスの確保が不可欠
現場に最適化されたプロセスはグローバル展開の足かせになる
文化の違いを理解しなければ失敗する
グローバルなリソースを活用できなければ淘汰される

第7章 新たな存在意義と役割へシフトする
お客様のCIOの役割を果たす
ウォーターフォール型の開発プロセスでは新しい価値を発揮できない
「アジャイル型請負開発」で高品質・短納期・利益拡大を両立させる
なぜ,アジャイル開発が受け入れられないのか
日本人が得意とする「改善」をシステム開発で使わないのはおかしい ~NPO法人  ドットNET分散開発ソフトピア・センターの事例
サービスビジネスにはマーケティングが不可欠
ソリューション営業で差別化できる時代の終わり
ソリューション営業からイノベーション営業へ
未知のニーズや課題に向かい,変革のプロセスに関わる
変革の推進者を味方につける

第8章 ポストSIの事業・組織・人をどう創るか
組織の収益区分や業績評価の基準を変える
ソリューションではなく「コンセプト」と「デザイン」に気を配る
新規事業プロジェクトの進め方
「自前主義」の限界を突破する
若い人たちにチャンスを
みんなの力で会社を変える ~日本ユニシスの事例

 

メモ

  • 新しい3つの収益モデル:「サブスクリプション」「レベニューシェア」「成果報酬」
  • クラウドは使えないという都市伝説
    • セキュリティが心配
    • ネットワークパフォーマンスが不安定
    • 既存システムからの移行に手間がかかる
  • 3つのクラウドビジネスモデル:「クラウドプロバイダー」「クラウドアダプター」「クラウドインテグレーター」
  • アジャイル開発とは、自分達の仕事の効率や品質を高めていくための自律的な改善活動であり、仕事との向き合い方
  • ソリューション営業からイノベーション営業へ
    • お客様の課題やニーズを起点にするのではなく、変化したいという思いを形に変えるお手伝い

[読書] まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?

小説版の方は読んだことあるが、Kindle Readingにてマンガ版があったので読んでみた。

もし仕事が楽しくないと感じているなら、それは自分にも原因があるかもしれない。

少しづつでも改善するしかないよね、結局。

 

 

毎日、違う自分になるということは、「試すこと」を続けるということ です。ここで、前章の最後の言葉をもう一度思い出してください。「試してみることに失敗はない」のです。  試行錯誤を繰り返し、日々新しい自分へとなっていく。変わっていくことは大変かもしれませんが、同時にとても「楽しい」ことでもある

 

「小説を研究しても小説家になれないように、成功を研究しても成功は手に入らない。みんな、成功した人の右に 倣えをしようとするけれど、成功というのはね、右に倣えをしないっていうことなんだ」(『仕事は楽しいかね?』

 

「単調な毎日」といっても、まったく同じ一日というものは存在しません。自分の体調や天気、社会情勢、同僚の服装、職場で交わされる会話、その日会うクライアント、前日の夜に見たテレビ――日々、さまざまな変化が自分や周囲に起きているはずです。 同じように見えている風景は、実は違うもので、単に自分が「同じように」見ているにすぎ

 

マックス・エルモアは、アイデアを生み出す方法として、3つのリストをつくるようにいっています。  ① 問題点を書き出す…思いつく限り書いてみてください。5章で述べたように、問題と「仲良く」なることで問題は問題でなくなります。  ② 仕事上でやったミスを全部書き出す…恥だと思ったり、怒りを覚えたりすることなく、時間をおいてしっかり取り組むことが大事です。  ③ 仕事に関してやっているすべてのことをリストアップする…リストは、できるだけ細かく書くことを心がけ

 

それにしても、kindleのハイライト機能が便利すぎる。

kindle端末でハイライトしておけば、後でメモとハイライトのページ(https://read.amazon.co.jp/notebook)にアクセスするだけで、簡単に自分がハイライトした箇所を確認可能。

Fire HD 8 タブレット (8インチHDディスプレイ) 16GB
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[読書] スタンフォードの自分を変える教室

数年前に話題になった「スタンフォードの自分を変える教室」を読んだ。

海外の翻訳本は堅苦しい文体になりがちだけど、この本は扱うテーマは「意識」だったり「脳の仕組み」だったりと難しいながら、非常に読みやすかった。各章にまとめがある構成も良かった。

  • 出世も勉強も寿命も「意志力」が決める。
  • やるべきことは何か?それができないとしたら理由はなにか?
  • 健全な精神は、健康な肉体に宿る。
  • どんな時にでも強さを与えてくれる力=「望む力」
  • 道徳的な善し悪しよりも、自分の目標や価値観に従って行動する。
  • 誘惑に負けそうな時は、将来の報酬への影響を意識する。
  • 意識は周りの影響を受けやすい。良い影響を与える人・情報に触れよう。
  • 欲求は受け入れよ。ただし、従う必要はない。
  • 自分の意識を見つめてコントロールせよ。

 

スタンフォードの自分を変える教室 スタンフォード シリーズ
スタンフォードの自分を変える教室 スタンフォード シリーズ

 

Kelly McGonigalさんがこの本(オリジナル)をテーマに(google社で?)語ってる動画がアップされていたのでメモ。

 

[読書] 会社を変える分析の力

大阪ガスでビジネスアナリティクスセンター所長として、活躍されている河本薫さんの著書。

ビークデータやら統計分析やらのキーワードを最近よく耳にしますが、現場で実際に分析プロフェッショナルとして活躍されている著者の実体験が綴られており、とても興味をもって読むことができた。

新書サイズでサクッと読めるのも魅力。

  • データ分析の目的は、分析ではなく、ビジネスの課題を解決すること
  • 現場の課題解決に向けて、真摯に取り組む。
  • 役立つことに貪欲になる。
  • 現場の声を聞く。
  • 分析のやり方は人それぞれ。必ずしも高度な統計解析は必要ない。
  • 解りやすい表現(ビジュアル化、平易な文章表現)を意識する。
  • 数字にこだわる。分析結果に責任をもつ。
  • プロフェッショナルたれ。

誰しも何らかの「データ」を扱う仕事をしているわけで、それをビジネスの課題解決にいかす分析アナリティクスの仕事に、あらためてとても興味が沸いた。

 
メモ

「EMC データサイエンティストワークショップ」
公益社団法人 日本オペレーションズ・リサーチ学会

会社を変える分析の力 (講談社現代新書)
河本 薫

4062882183

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